2017年8月14日月曜日

横浜ユーラシア文化館「タイ・山の民を訪ねて1969~1974」展(1)

に行ってきました。

・横浜ユーラシア文化館 > 展覧会・イベント : 企画展 タイ・山の民を訪ねて1969~1974(as of 2017/08/11)
http://www.eurasia.city.yokohama.jp/exhibition/index.html

企画展 タイ・山の民を訪ねて1969~1974
会場 : 横浜ユーラシア文化館
住所 : 神奈川県横浜市中区日本大通12
会期 : 2017年7月15日(土)~9月24日(日)
休館日 : 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合火曜日)
開催時間 : 09:30~17:00(8/11、9/23は19:00まで)
観覧料 : 一般300円、小・中学生150円(常設展のみ 一般200円、小・中学生100円)
アクセス : みなとみらい線日本大通り駅3番出口すぐ/JR関内駅南口・市営地下鉄関内1番出口から徒歩約10分
■関連展示 : ミエン/ヤオの神々
■関連展示 : 中国湖南省藍山県のヤオ族の儀礼


同展チラシ1


同展チラシ2


同展チラシ3


同展チラシ4

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同展は、上智大学の調査団が1969~1974年に実施したタイ北部の山岳民族調査の資料を展示するもの。

調査は、

第1次調査 : 1969/11~1970/03
第2次調査 : 1971/10~1972/02
第3次調査 : 1973/12~1974/02

の3回実施されている。

中心となったのは、当時の上智大学教授・白鳥芳郎(1918~98)先生。なお、白鳥芳郎先生は、日本の東洋史学の創始者である白鳥庫吉(1865~1942)の孫に当たる。

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・木田歩 (2006.9) 南山大学人類学博物館所蔵上智大学西北タイ歴史・文化調査団コレクション. 『2005年度 生態史プロジェクト報告書』所収. pp.374-379. 総合地球環境学研究所, 京都.
https://chikyu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=583&item_no=1&page_id=13&block_id=69

によると、これらの資料は2000年、上智大学から南山大学人類学博物館に寄贈された。上智大学では関係者が退職し、充分な保管体制が取れないことから、白鳥先生が晩年に客員/非常勤研究員をされていた南山大学に寄贈されたものらしい。

ほぼ死蔵状態にあった資料が、このような形で陽の目を見ることは実に嬉しい。

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これは図録

・横浜ユーラシア文化館・編 (2017.7) 『タイ・山の民を訪ねて1969~1974』(シリーズ ユーラシアの造形). 80pp. 横浜ユーラシア文化館, 横浜.


同書, 表1

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その中から、調査地と調査対象の諸民族を示す地図を紹介しておこう。


同書, 表2


同書, 表3

登場する諸民族は、いわゆるタイ北部山岳民族(Hill Tribes)で、

(1) (フ)モン Hmong=中国の苗(ミャオ)族
(2) ミエン Mien=中国の瑶(ヤオ)族
(3) アカ Akha=中国の哈尼(ハニ)族
(4) リス Lisu=中国の傈僳(リス)族
(5) カレン Karen=MyanmarのKaren
(6) ラフ Lahu=中国の拉祜(ラフ)族

特にChaing Raiの北、LaosやMyanmarとの国境地帯、いわゆる「黄金の三角地帯 Golden Triangle」のモン(ミャオ)、ミエン(ヤオ)、アカ(ハニ)の資料が多い。

ツヅク

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