2016年10月27日木曜日

ンガリー・アル・ツォ湖畔の雪崩の謎(続報)

2016年9月12日月曜日~2016年9月18日日曜日 ンガリー・アル・ツォ湖畔の雪崩の謎(1)~(4)

の続報です。

・AGU Blogosphere : American Geographical Union : Dave Petley(dr-dave)/THE LANDSLIDE BLOG > 24 OCTOBER 2016 The mysterious Tibetan ice avalanches of summer 2016
http://blogs.agu.org/landslideblog/2016/10/24/tibet-avalanches-1/
・AGU Blogosphere : American Geographical Union : Dave Petley(dr-dave)/THE LANDSLIDE BLOG > 25 OCTOBER 2016 Structures in the Aru Mountains giant avalanche deposits
http://blogs.agu.org/landslideblog/2016/10/25/aru-mountains-avalanche-1/
・Timothy Whitehead/Google Earth Blog : The amazing things about Google Earth > Avalanches in Tibet, OCTOBER 26, 2016
http://www.gearthblog.com/blog/archives/2016/10/avalanches-in-tibet.html

によれば、上記の雪崩の後、お隣りの氷河でも同様の氷河崩壊~雪崩が発生したようです(2016年9月21日)。












http://www.gearthblog.com/blog/archives/2016/10/avalanches-in-tibet.html
(October 16th, 2016. Copernicus Sentinel Data, 2016)

やはり湖畔近くまで雪崩が到達しており、メカニズムは同じでしょう。詳しくは過去ログでどうぞ。

それにしても恐るべき氷河サージ~雪崩の力だ。

2016年10月13日木曜日

ヒマーチャル小出し劇場(36) クッルー・ドゥシェラー

・THE TIMES OF INDIA > City News > Shimla > Festivities at historic week-long Kullu Dussehra begins today (TNN | Updated: Oct 11, 2016, 07.00 AM IST)
http://timesofindia.indiatimes.com/city/shimla/Festivities-at-historic-week-long-Kullu-Dussehra-begins-today/articleshow/54788630.cms

Kullu Dussehraが始まりました。

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特別にガイドブック用の記事を全部貼りましょう。ぜひ一度行ってみてください。

なお、正式には「ダシャラー」なのですが、Kulluではみんな「ドゥシェラー」と呼んでいましたね。よってここでもドゥシェラーと表記します。

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◆クッルー・ドゥシェラー Kullu Dussehra कुल्लू दशहरा

Kulluといえば、Dussehra。毎年10月 Kullu Maidan कुल्लू मैदान で開催される(日付は毎年変わる)。Kullu谷最大、HP州でも最大かつ最も著名な祭りである。

ドゥシェラー/ダシャラーは、インドのヒンドゥー教文化圏ではどこでも祝われる。もともとは秋の到来を祝う祭りで、前半は女神Durga दुर्गा を、後半はRama राम を讃える儀式が執り行われる。これは神話「Ramayana रामायण」にちなむもので、Ramaが鬼神Ravana रावण をに勝利したことを記念するもの。











女性の民族衣装を見るのも楽しみ。

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この祭りがKulluに伝えられたのは、17世紀と比較的新しい。











Kullu Raja Palace

1650年頃、当時のKullu王Jagat Singh जगत  सिंह が、Parvati पार्वती 谷に住むバラモン Durga Dutt दुर्गा दत्त が大きな真珠を持っていると聞きつけ、これを差し出すよう命じた。実はこれはデマであったのだが、再度に渡る命令に対しDurga Duttは所持を認めなかった。そして無実を証明するためにDurga Duttは家族もろとも自宅に火をつけ自殺してしまう。

その後王の身には、様々な不吉な出来事が起きる。王家付きの占星術師であるバラモンKishan Dass किसान इस に相談したところ、王はVishnu विष्णु 神の信仰を進言された。そしてその弟子Damodar Dass दामोदर इस に命じ、北インドAyodhya अयोध्या の寺院からRaghunath रघुनाथ 像を盗ませた。RaghunathはRamaの別名であり、RamaはVishnuの化身の一つ。

これは当然騒動となったが、結局Kullu王がAyodhyaの寺院に多額の寄進をすることで解決。Raghunath像はKullu王のもとにもたらされた。

当初Raghunath像はParvati谷のManikaran मणिकर्ण に祠られたが、まもなくSultanpur सुल्तानपुर(Kulluの旧名)にRaghunath Mandirが建立され、像はここに移された。そしてJagat Singh王はRaghunath神に王国を捧げ、自身は摂政としてKullu王国を統治し、都もSultanpurに移した。そして毎年Ramaを讃える祭りDussehraが盛大に開催されるようになる。














Kullu Raghunath Mandir

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単にRamaを讃えるというよりは、Rama信仰を背景としたKullu王家の威光を谷中に知らしめ、支配力を誇示するものといえるかもしれない。その後、Kullu Dussehraは独自の発展を遂げ、今では巨大な祭りになっている。なおこのDussehraでは、他地域のものとは異なり「Ramayana」が朗詠されることはないようだ。

DussehraにはKullu谷各地から300をこえる数の神々が集い、Kulluの主Raghunath神を参詣する。会場のDhalpur Maidan ढालपुर मैदान は、rath रथ(神輿)に乗ったmohra मोहरा(仮面)、祭りの期間村人が寝泊まりするテント、そして無数の露店、参拝・買い物客でいっぱいとなりその熱気に圧倒される。











布団も持ってきて、ここで寝るのだ

各地の神々はrathに乗ったmohraに憑依し、村人に担がれKulluまでやって来る。車を用いることは許されず、ずっと徒歩で担がれてくる。祭りの初日、最終日には村人に担がれて移動する神々の姿が街道沿いあちこちで見られる。チャイ屋での休憩時、神様もプラスチックのリゾートチェアで一休みしている姿は微笑ましい。











テント住まいのmohra/rath

膨大な数の露店も出る。冬を前にして各地の村人が交易を行う市の役割も果たしていたが、今では企業の宣伝・即売ブースなども多く商業的な色彩が強まりつつある。露店は祭りの後も出続けるので、しばらくは祭り気分が味わえる。











見よ、このにぎわい

祭りの間はMaidan対面にある野外劇場で連日歌や踊りのコンテストが開かれ、多くの聴衆が詰めかける。

祭りの期間はKullu市内の宿はほぼ満室となる。料金が倍に跳ね上がるホテルもある。予約は早めに。Kulluの宿が満室の場合、Bhuntar भुंतर やManali मनाली に宿を取り、そこから毎日祭りに通うという手もある。











祭りの間は、どのバスも屋根まで満員

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祭りの期間は7日間。毎日それぞれ独自の儀式が執り行われる。

まず最初に重要な役割を果たすのがManaliの女神Hidimba Devi हिडिम्बा देवी。この女神はKullu王家の守護女神でもある。祭りの初日、Manaliからrathに担がれSultanpurまでやって来て、Kullu王宮の前の広場で王家に迎えらえる。

次に、Raghunath像が寺院から出され、花やリボンでで飾られた豪華な山車に安置される。そして王族、Hidimba Deviに付き添われてDhalpur Maidanに向かう。Raghunath神の山車はMaidanの中央に据え付けられ、男子王族と共にここで1週間を過ごす。この間神々や民衆の参詣をここで受けるのだ。











人も神も一緒

2~5日目は各地からやって来た神々がRaghunath神像を参詣する。この祭りの期間中、神々のmohraはMaidanにテントを張ってRaghunath神と共に過ごす。もちろん村人も一緒である。色とりどりに飾られたmohra、rathは実に華やか。またそれぞれの村でmohraや装飾のデザインが異なるのも見ていて楽しいところ。











これはmohra/rathで神託を受けているところ。神託が下るとrathが重くなったり、傾いたり、揺れたりする。これでお告げの内容を判断する。いわば「こっくりさん」。

6日目が祭りのハイライト。この日は神々のmohra、rathが一堂に集いRaghunath神に謁見する。その姿はそれは壮観だという。

7日目が最終日。この日はRaghunathの山車がBeas 川 ब्यास नदी 河畔まで運ばれる。ここで水牛が生贄に付され、大きな焚き火が焚かれる。これはRamaが鬼神Ravanaの宮殿を燃やしたことを象徴している。その後山車はSultanpurに移動し、Raghunath像は寺院に再び安置される。これで祭りは解散となり、各地の神々は行きと同様村人に担がれながらのんびり自分の村へと帰って行く。

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Kulluの女性は、普段着もカラフルなことで知られている。まず頭はdhatu/thipu」と呼ばれるスカーフを姉さんかぶり。最近のデザインはペイズリー柄などのカラフルなもの。















上着はスネまであるドレスpattoo。ウール製でゆったりした作り。これにかなり大きめのウ-ル製ショールdohruを体に巻き付けピンで留めている。チェック柄や幾何学模様などのカラフルなものだ。この辺が個性の見せ所になっている。











2016年10月5日水曜日

広島大学ンガリー天文台

・朝日デジタル > 記事 > 清水康志/広島大がチベットに望遠鏡 宇宙の爆発現象を観測(2016年9月23日03時00分)
http://www.asahi.com/articles/ASJ9F3TGPJ9FPITB005.html

広島大学と中国国家天文台の研究グループが、チベット西部の標高約5100メートル地点に高感度の望遠鏡を設置した。
(中略)
広大宇宙科学センター長の吉田道利教授らが今月6~9日、チベット西部のアリ地区に入り、望遠鏡を仮設置した。

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というわけで、このHinOTORIプロジェクトのWebsiteに行ってみました。

・HinOTORI : Hiroshima University Operated Tibet Optical Robotic Imager(as of 2016/10/02)
http://hinotori.hiroshima-u.ac.jp/

なんか「n」が苦しいですが(笑)。

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場所はンガリー མངའརིས་ mnga' ris 阿里地区とのこと。では、それはどこなのかと調べてみると、

Environment
Latitude   32.31373N
Longitude  80.030018E
Altitude    5130m

だそうです。

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で、この緯度経度をGoogle Mapにつっこんで調べてみると・・・

















なるほど。場所は獅泉河の南約20km、ガル・ツァンポへ出る山越え道の近く。ガー山という場所だそうです。おもしろい場所に作ったもの。
















車が入れるよう、ちゃんと道がついていました。

HinOTORI Official Site Topの写真は、だいたい北方向を撮っています。右端の黒い小山の麓あたりが獅泉河。

獅泉河はだいぶ都市化し始めているとはいえ、明かりはたかが知れたものです。山を越えたガル・ツァンポ沿いの空港もそんなに頻繁に便があるわけではないし、絶好のロケーションといえるでしょう。

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・佐々木敏由紀 (2015.8) アジア域に観測サイトを求めて 西チベットサイト調査記(特集 アジア天文台 4). 天文月報, vol.108, no.8, pp.480-484.
http://www.asj.or.jp/geppou/archive_open/2015_108_08/108_480.pdf

によれば、チャンタン高原のオーマ འོ་མ་ 'o ma 物瑪も候補に挙がっていたらしい。しかし、意外にもヒマラヤ近くのほうが晴天率が高いんだそうで、それでガー山が選ばれたそうな。

しかし、上記の写真でもわかるように、ガー山からは獅泉河の町が見えてしまっているわけで、佐々木先生は、将来獅泉河が都会化する場合を心配しているようです。それは意外に早い時期なのかもしれませんね。

それで、獅泉河からESEに40kmほど入ったツォツォ གཙོ་ཙོ་ gtso tso 左左も将来の候補としして検討されているそうです。

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なお、インド側のLadakh Hanle ཝཾ་སླེ་ waM sleには、インドがすでに天文台を設けています。

・NATIONAL GEOGRAPHIC日本版 > ニュース > 宇宙&科学 > Andrew Fazekas・文, Nikhil Devasar・写真/世界一高い天文台の夜空、インド 2013.07.26
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8198/

ここの標高は4500mですから、ガー山のほうが高いです。

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これまで挙げた場所の位置関係を示すとこうなります。








20年前には、よほどのチベット・マニアしか興味を持たなかったこのエリアが、徐々に知名度を上げていくのは悪いことではない。

そして、いつかは国境開放へ・・・なんてならないものかねえ・・・。

2016年10月1日土曜日

疑惑の峠を検証

2016年9月12日月曜日 ンガリー・アル・ツォ湖畔の雪崩の謎(1)

で紹介した

・北海道大学情報基盤センター北館 > その他のサービス : オンライン・データベース > POSITION : 位置情報データベース > API V2版 : グーグルマップで、緯度・経度・標高・水深を求める(2010/6/12)
http://www.hucc.hokudai.ac.jp/~x10795/Latlonele.html

を使って、「公称の数字がどうも怪しい」と言われている峠の標高を測ってみましょう。

ただし、上述の地図の標高が絶対正しい、と思っているわけではありません。でも現状では最良の標高データと言えそうです。作業仮説的な扱いで試行測定してみましょう、という程度。

今後もっと正確な標高データを持つデジタル地図が出てくるのかもしれません。

公称=と言ってもいろいろありますが、ガイドブック等でよく使われている数字、ということにしておきます。

Google=上述のサイトでひろった数字です。クリックする場所によって微妙に変わりますし、数m単位で正確、とまでは考えていないので、10m刻みで推定していきます。

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(1) Ladakh Leh-Nubra Khardong La མཁར་རྫོང་ལ་ mkhar rdzong la

まずはLadakh。LehからNubra谷へ抜けるBeacon Highwayの最高地点です。




公称=5606m
Google=5340m

私が気圧高度計で測った数字は5335mでしたからいい線いっていたようです。みなさんはどうでした?

「世界一高い自動車道」という売り文句ですが、実際は200m以上低いことがこれではっきりしました。それでもまだ「世界一」の可能性は残っています。さあ、ライバルのChang La、界山大坂はどうでしょうか?

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(2) Ladakh Takthok-Pangong Tso Chang La བྱང་ལ་ byang la

次もLadakhです。Indus川沿いからPamgong Tsoへ抜ける道の最高地点。ここも公称はKhardong Laに負けず高いですが、どうでしょうか?



公称=5599m
Google=5360m

ここも200m以上低くなってしまいました。それでもKhardong Laより若干高い!まあこの辺は誤差もあるかもしれないので、確実に世界一とは言えませんが。

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(3) 新蔵公路 界山大坂

中国/インドが領有を主張するアクサイチンを通る、新蔵公路の最高地点です。ここは驚くなかれ、道標に6700mというとんでもない数字が書いてあります。

・Luntaの小さい旅、大きい旅 ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで > 西チベットの旅 14 2007-06-22 19:49:49
http://blog.goo.ne.jp/lunta_november/e/72629e8148bc1ddc23fd153db4f31de3

いや、書いてあった。

というのも最近の旅行記を見ると(2010年頃以降)、道標は上塗りされて5248mと表示されたようです。

・科学網 > 博客 > 孫建鵬 > 相冊 > 2010,騎行新藏線 > 当前第1張
http://bbs.sciencenet.cn/home.php?mod=space&uid=484062&do=album&picid=27710

なんだつまんない、まともになっちゃった。道標タイトルもなぜか「区界碑」から「界山達坂」に変わってる。

おそらくこの辺にも出没するようになった中国人旅行者からも、多数ツッコミが入ったのでしょう。さすがの中国政府も(比較的)正しい数字に修正せざるを得なかったよう。

道標のあった場所で、私が気圧高度計で測った数字は5240mでしたから、いい線いってます。

このあたりはだらだらした丘で、道沿いの最高地点ははっきりしない。界山大坂の道標がある場所は、ここから南にどんどん下り始める場所なので、一見峠らしく見えるから道標が置かれているだけ。その北西側にはもっと高い5300mくらいの地点があったはずです。

さらに驚いたことに、2015年の写真では、別の道標ができていて、そちらでは少し高くなって5347mになっています。あるいは同じ年の道標が5359mにもなっていて、わけがわかりません。

・螞蜂窩 > 目的地 > 日土 > 日土景点 > 界山達坂 有48張図(as of 2016/09/23)
http://www.mafengwo.cn/poi/1204173.html

それらの写真を見ると、元の道路から数m高い位置(北側)に舗装道路が作られていて、道標はそこにある。しかし100mも高くはならないでしょう。



公称=6700m → 5248m(2010年ころから) → 5347m(2015年ころから)
Google=5350m

今の道標の数字5347mはいい数字なのかもしれません。

しかしこんな短期間に表示がコロコロ変わるのは、自前で測量したんじゃなくて、たぶんどっかから数字をひろって来ただけなんでしょうね(笑)。

これが正しい数字だとすると、Ladakhの2峠とはいい勝負です。さあ、最終的にはどこが勝つのでしょう。

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じゃ、本当の「世界一高い自動車道」はどこだ?という話は、こちらが詳しい↓

・Wikipedia (English) > Khardung La (This page was last modified on 1 July 2016, at 09:45)
https://en.wikipedia.org/wiki/Khardung_La

残念ながらKhardong LaでもChang Laでも界山大坂でもないようですね。チベット内ではありますが。

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ついでに、LadakhやHimachalの峠も調べておきましょう。いや、これらは別に公称の標高を疑っているわけではないのですが。

まず、Manali-Leh Roadの峠を南から順に。

・Rohthang La རོ་ཐང་ལ་ ro thang la
公称=3978m Google=3980m

ManaliからLahaulへ抜ける峠。おお素晴らしい。公称は正しいですね。

・Baralacha La པ་ར་ལ་ཙ་ལ་ pa ra la tsa la
公称=4950m Google=4900m

LahaulからSerchuへ抜ける峠。公称は実際よりちょっと高いようです。でもまあそんなにひどい数字じゃない。

・Nakee La
公称=? Google=4700m or 4920m 気圧高度計=4950m

SerchuからPangへは峠を二度越えますが、その最初の峠。Nakee Laは尾根を回りこんでいるだけなので峠らしい峠ではない。

一般にNakee Laとされている場所は4700mくらいだが、その後ジグザグに斜面を登って行き4920mに達する。気圧高度計で測ったのは、おそらくそこでの数字。

・Lachulung La ལ་ཅུ་ལུང་ལ་ la cu lung la
公称=5065m Google=5070m

これは見事にほぼ一致。やっぱりちゃんとした峠はわりと正しい。

・Taglang La སྟག་ལང་ལ་ stag lang la
公称=5317m Google=5330m

これもなかなかいいですね。

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次にLeh-Srinagar Roadを東から西へ。

・Fotu La ཕུ་མཐོ་ལ་ phu mtho la
公称=4094m Google=4090m

これはいい線。

・Namika La
公称=3719m Google=3810m

意外に誤差があった。

・Zoji La འདུ་ཞི་ལ་ 'du zhi la
公称=3529m Google=3530m

これもいいですね。軍用道路を作る時にきっちり測量されているので、誤差は最小限。

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Zanskarの峠です。

・Penzi La དཔོན་རྩེ་ལ་ dpon rtse la
公称=4401m Google=4480m

Suru川からDoda川流域に入る、つまりZanskar入りする峠です。思ったより誤差が大きかった。

・Umasi La
公称=5340m Google=5410m

ZanskarからPadarへ抜けるトレッキング・ルートの最高地点。ここも結構誤差がある。

・Sengge La སེང་གེ་ལ་ seng ge la
公称=5050m Google=4940m

Lingshedを通るトレッキング・ルートの最高地点。トレッキング・ルート上の峠はちゃんと測量されていないので、みな誤差が大きいようですね。

・Shingo La ཤིང་ཀུན་ལ་ shing kun la
公称=5096m Google=5030m

ZanskarからLahaul(Darcha)へ抜ける峠です。

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Lahaul/Spiti
・Kunzum La ཀུན་འཛོམ་ལ་ kun 'dzom la
公称=4551m Google=4540m

LahaulとSpitiの境界の峠です。これも大丈夫そう。

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最後にカン・リンポチェ・コルラの最高地点ドルマ・ラ

Kang Tise
・Dolma La སྒྲོལ་མ་ལ་ sgrol ma la
公称=5668m Google=5590m

だいぶ誤差があります。しかし、この辺はGoogle標高もだいぶ誤差があるかもしれませんので、参考程度ということで。

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しかし楽しい。このサイトだけで何日も楽しめる。みなさんもこのサイトを使って、何か発見があったらぜひ教えて下さい。