tag:blogger.com,1999:blog-65242398356174007792024-03-14T19:26:42.389+09:00stod phyogs トゥーチョク སྟོད་ཕྱོགས།stod phyogsとは、チベット語で「上手方面」の意味。チベットを東西に流れる大河ヤルツァンポの上手側=西部チベット、そしてさらに西の方 にあたります。orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.comBlogger308125tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-89710944151022223512022-03-30T23:38:00.001+09:002022-03-30T23:38:15.182+09:002021年初詣も立川・矢川弁財天、そして丑年なので、牛のいる神社と Hindu Mandir★Twitter 2021/01/01より転載+加筆修正★初詣は例によって立川・矢川弁財天。カワイイ狛蛇で有名なところ。いつものようにのんびりした場所。内院の白蛇様が塗りなおされていました。七年に一度塗りなおすんだそうです。あと、蛇神せんべいも新しくなっていました。前年までのせんべい屋がプリントせんべいの受注やめちゃって、別のせんべい屋になったそうな。砂糖がけがなくなりました。------------------------------------------------------------丑年なのに蛇は関係ないですが。牛のいる神社に参拝したければ、天神さんに行くといいでしょう。これは小金井神社の臥牛。初詣にもそのうち行こう。------------------------------------------------------------これは India - Himachalorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-1884977789295482812019-07-16T21:45:00.002+09:002019-07-16T21:47:49.591+09:00東豊書店より最後の発掘品 (5) 『宋代吐蕃史料集(一)』/『四川上古史新探』最後だ。
・湯開建+劉建麗・輯校 (1986.7) 『宋代吐蕃史料集(一)』. 2+2+703pp. 四川民族出版社, 成都.
このシリーズは、
2012年2月10日金曜日 青唐王国関係論文リスト の巻
で簡単に触れた青唐王国(11世紀にアムド・ツォンカに栄えた吐蕃王家の後裔)の記事を、漢籍から拾ったもの。
元ネタは、北宋代の歴史をまとめた
・李燾・撰 (南宋1163-83) 『続資治通鑑長編』.
と、その散佚部分を復元した
・秦緗業+黄以周・撰 (清1883) 『続資治通鑑長編拾補』.
類似企画としては、
・陳燮章+索文清+陳乃文・輯 (1983) 『藏族史料集(二)』. 409pp. 四川民族出版社, 成都.
があるが、これは『宋史』から拾った記事が中心。上掲書はこれを補完するものになる。
それにしても分量が多い。上記エントリーでも書いたように、青唐王国のorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-75983703744518770512019-07-13T01:14:00.004+09:002019-07-13T01:14:45.959+09:00東豊書店より最後の発掘品 (4) 『納西東巴文研究叢稿』/『彝族古代文化史』お次は、
・喻遂生 (2003.9) 『納西東巴文研究叢稿』(西南師範大学漢語言文字學研究叢書). 1+2+370pp. 巴蜀書社, 成都.
雲南省麗江周辺に住む納西族の宗教・東巴教の経典で用いられる東巴文字についての研究書。
東巴教は、チベットの土着宗教ボン教の古い姿の流れをくむ宗教と考えられ、仏教の影響が色濃い今のボン教では失われてしまった伝承、教義、儀式を保存しているので、チベット研究にとっても重要な存在なのだ。
こういう本も何冊か持っているが、それらの補足として使うことになるだろう。
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・張福 (1999.2) 『彝族古代文化史』. 7+633pp. 雲南教育出版社, 昆明.
お次は四川~雲南の彝族。
彝族の祖先は、古代には烏蛮と呼ばれ、南詔王国(728~902)を建てた。orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-44312554006371066462019-07-07T12:50:00.004+09:002019-07-07T12:50:30.128+09:00代々木会館完成は1963-64年で、1969年ではないWeb上の記事で、「代々木会館の完成は1969年、そして東豊書店の開店も1969年」という誤った情報が広まっているが、
2019年6月15日土曜日 東豊書店に関する文献集
で紹介した
・川上哲生 (2019.5) 光陰似箭 東豊書店の閉店を惜しむ. 中国研究月報, vol.73, no.5, pp.46-47.
を見ても、今のところWeb上で公開されている代々木会館の登記簿(いつ消えるかわからないが)を見ても、1963-64年(昭和38-39年)には代々木会館はすでにあり、それとほぼ同時に東豊書店が開店したことがわかる。おそらく1963-64年の登記・名義変更が代々木会館完成年であろう。
上記登記簿には、1969年には何も事件(不動産の登記・名義変更・譲渡などの手続きのことを云う業界用語で、警察が関係するわけではない)はない。
おそらく、最初に誰かが昭和39年を西暦変換する際orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-29189924216237797982019-07-06T09:42:00.001+09:002019-07-07T14:21:17.298+09:00東豊書店より最後の発掘品 (3) 『西藏密宗喇嘛派拳術』次は、今回発掘した本の中での最大の問題本
・韋永超・著, 羅威強・主編 (ca.1978) 『西藏密宗喇嘛派拳術 柔子八極拳譜』. 120pp. 藝美圖書公司, 香港.
この本、奥付に出版年月日がない。仕方がないので、編者の前言にある「寫於戊午春香江望海藥廬」から取って、戊午=1978年を出版年と推察する。
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全然聞いたこともない「チベット密教喇嘛派拳術」の本です。え~!?
この拳術は香港に伝わるもので、その起源はチベットに求められる、というのだ。
チベットの拳術?聞いたことないなー??
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とにかく、この本にある「西藏密宗喇嘛派源流考」から、その起源を探ってみよう。今のところ頼りはこれしかないのだから・orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-52564903805438284742019-07-03T00:49:00.002+09:002019-07-03T01:24:11.612+09:00東豊書店より最後の発掘品 (2) Édouard Chavannes 『西突厥史料』全部で8冊買ったので、紹介も手間がかかるのだ。
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・〔法〕沙畹・編著, 馮承鈞・訳 (2004.1) 『西突厥史料』. 3+8+1+339+60pp.+pl. 中華書局, 北京.
フランスの東洋史学者Édouard Chavannes(1865-1918)の名著
・Édouard Chavannes (1903) DOCUMENTS SUR LES TOU-KIUE (TURCS) OCCIDENTAUX : RECUEILLIS ET COMMENTÉ SUIVI DE NOTES ADDITIONELLES. iv+378+110pp.+pl. Librairie d'Amérique et d'Orient, Paris.
を中国語訳した
・〔法〕沙畹・編著, 馮承鈞・訳 (orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-13521444511937356452019-06-30T09:20:00.003+09:002019-07-02T17:36:14.873+09:00東豊書店より最後の発掘品 (1) 『西夏研究論集』/『往五天竺國傳箋釋』あれから2度行きました。店内に10人近くいるとさすがに身動き取れない。各所で雪崩も。
奥様も総出で客の応対。簡さんもかなりお疲れ。
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天井まで積まれた本の山は、みっちりつめ込まれているので、通常は店主に頼まないと抜くことができない。さすがにそれも、売れたり、下に降ろしたりで、一部は背が低くなっている。それで何冊かは山から抜くことができた。
私の目当ては、その本の山のさらに裏に潜んでいる1980年代の本なのだが、さすがに前の山がはけるところまでは行かず、チェックすることができずに終わりそうだ。残念。
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東豊書店にお世話になった話は、前のエントリーで書いているので省略するが、本当にお疲れ様でした。
あとはあの本のorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-40210065939356917882019-06-15T09:54:00.004+09:002019-06-16T07:59:51.194+09:00東豊書店に関する文献集と言っても、ほとんどない(笑)。
唯一まともなのが、先日発表されたばかりの
・川上哲生 (2019.5) 光陰似箭 東豊書店の閉店を惜しむ. 中国研究月報, vol.73, no.5, pp.46-47.
これは、古勝隆一先生のTwitterと東方書店のTwitter
・Twitter > 古勝隆一 @KogachiRyuichi > 2019年6月3日
https://twitter.com/KogachiRyuichi
・Twitter > 東方書店 東京店(神田神保町) @toho_jimbocho > 2019年6月12日
https://twitter.com/toho_jimbocho
で知りました。
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これで、店主の簡木桂さんが1929年台湾生まれ(orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-30056702093762987772019-05-28T01:51:00.000+09:002019-05-28T02:30:18.627+09:00代々木の魔窟 東豊書店 2019年6月末で閉業代々木会館に何やら動きがあった、と聞いて約10年ぶりに行ってみたのが3年前。
もう少し大丈夫そう、とはわかったものの、その後行くたびにだんだん店主が気弱になってくるので、気になってはいた。
その辺の話はこちらでどうぞ。
2017年12月2日土曜日 代々木の魔窟 東豊書店まだ健在・・・だが・・・
2016年9月21日水曜日 代々木の魔窟 東豊書店 続報
2016年6月7日火曜日 代々木の魔窟 東豊書店 健在なり!
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その後何度か行ってみて、今度こそ本当に動きがあったようだ。代々木会館は登記も済んで、すでに転売されているらしい。あとは再開発を待つのみ。
というわけで、さすがの店主も6月末(7月にずれ込むかも)に閉業を決めたらしい。
残念至極だが、考えようによっては、店主(90歳!)の体が動くうちorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-59279495502530645372018-02-26T22:24:00.000+09:002018-02-26T22:24:30.360+09:00ギャロン・ドブルの上九節 2018昨年初春に
2017年2月19日日曜日 ギャロン・ドブルの上九節
で紹介した、ギャロン・ドブル(木坪/穆坪)王国の故地・四川省・宝興県・磽磧蔵族郷の正月を祝う祭り「上九節」の記事が、今年も出ていました。
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・人民網 >四川頻道 > 総合欄目 > 市州 > 羅昱+高紅霞・責編, 衡昌輝・撮影/藏族群衆歓度"上九節"慶賀豊收迎万物萌生(2018年02月25日09:52 来源:四川日報)
http://sc.people.com.cn/n2/2018/0225/c345458-31281202.html
やはり春節から九日目です。
自分が気づかなかっただけで、記事は毎年出てるんだろうなあ。
「上九節」やギャロンについて、詳しくは昨年のエントリーをご覧ください。
-----orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-67083985242728476012018-01-12T02:32:00.001+09:002018-01-12T02:32:29.164+09:00ツァンダの近くの古墓地からགཟི་ gziが出土ンガリー མངའ་རིས་ mnga' ris 阿里地区札達県の県府ツァンダ རྩ་མདའ་ rtsa mda' 札達のすぐ西に、曲踏古墓地遺跡があります。
この遺跡について発掘調査が続いていることは、かすかに知っていたのですが、今回、この古墓地から「模様焼付メノウ」であるズィ གཟི་ gzi(中国語だといわゆる「天珠」)が発掘されていた、というニュースを拾いました。
(1) 新浪収藏 > 業界聚焦 > 成文 > 中国考古網/西藏考古出土古象雄天珠(2018年01月11日 10:53)
http://collection.sina.com.cn/yjjj/2018-01-11/doc-ifyqqieu5654512.shtml
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発掘されたgziはこれです。
サイト(1)orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-260423336605726412018-01-07T10:58:00.000+09:002018-01-07T11:01:56.321+09:00プラン(シデ)の石仏・捜狐 > 新聞 > 正文 > 中国新聞網/西藏首次発現吐蕃時期造像碑 証実西部崇信佛教(2018-01-04 17:00)
http://www.sohu.com/a/214617968_123753
という記事がありました。
いわゆる石仏(ドスク རྡོ་སྐུ rdo sku)ですね。これです↓
上記サイトより
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尊格はPadmapani पद्मपाणि 蓮華手菩薩、すなわち観世音菩薩です)。観世音菩薩がネシェ・ギェ ཉེ་སྲས་བརྒྱད་ nye sras brgyad 八大菩薩立像として作られる時のお姿になります。
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場所は、記事では「プラン県のある村」としか書いてありまorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-49028997439850900042018-01-01T20:04:00.002+09:002018-01-01T20:04:38.582+09:00毎度おなじみ、正月は矢川弁財天恒例になっておりますが、初詣は立川の矢川弁財天に行きました。
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これまでの矢川弁財天リポートはこちらで↓
2017年1月3日火曜日 今年も初詣は矢川弁財天に行きました
2016年1月1日金曜日 初詣は矢川弁財天へ
2015年9月20日日曜日 狛犬ならぬ狛蛇?
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相変わらずのんびりしていて、人気神社でのお参り行列とは無縁の場所。
狛蛇様もこの通り。相変わらず。
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これは拝殿の奥の写真。正月だけは拝殿が開放されているので、奥の白蛇様も見えています。
---------------------------------orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-66994191622876178332017-12-28T00:14:00.002+09:002018-01-08T12:21:12.354+09:00律僧が作った日本仏教システムの基礎/いわゆる「真言立川流」は真言立川流ではない?引き続き「新アジア仏教史」を読んでいるわけですが、今回は鎌倉~室町時代の日本仏教。
・松尾剛次+佐藤弘夫+林淳+大久保良峻・編集協力 (2010.5) 『躍動する中世仏教』(新アジア仏教史 12 日本 II). 445pp. 佼成出版社, 東京.
装幀 : 間村俊一
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この巻の特徴としては、これまでの日本仏教研究では大きく取り上げられていた鎌倉新仏教(浄土宗、浄土真宗、禅宗、日蓮宗)の扱いが小さくなっていること。
旧版「アジア仏教史」日本編では、鎌倉新仏教に3巻も当てられていたようだが、それが今回は1巻だけ。
上記宗派の開始は確かに鎌倉時代だが、本格的に勢力が拡大するのは室町時代から、というのがその理由の一つ。鎌倉新仏教の研究が一段落している、ということもあろう。
------------orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-47578165291472454352017-12-20T23:20:00.001+09:002017-12-20T23:52:04.817+09:00古代インド大僧院プランの周辺諸国への展開2017年11月29日水曜日 ベトナムの密教僧院遺跡
で紹介した、古代インドの仏教大僧院と、それらをモデルにしたチベットのチューコル/チョスコル ཆོས་འཁོར་ chos 'khorの関係。
こういった、平地に外壁で囲んで寺院群を建てるのは、古い僧院、特にグゲ時代(10~12世紀)の僧院が多いです。
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これが、サキャパ支配時代(13~14世紀)になると、僧院はやはりまだ平地に立つのですが、複数階で壁も分厚い要塞のような建築になってきます。
そして、その後は軍事的な役割も果たすようになり、山際、さらには山腹に僧院が広がる形態となります。
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前回は、そのグゲ時代のチューコルの例として、ンガリー མངའ་རིསorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-29561731993900023702017-12-12T23:26:00.002+09:002017-12-12T23:26:50.876+09:00神仏習合の東西/葬式仏教の始まり/変成男子引き続き「新アジア仏教史」を読んでいるわけですが、続いてはいよいよ日本仏教シリーズ。
・松尾剛次+佐藤弘夫+林淳+大久保良峻・編集強力 (2010.8) 『日本仏教の礎』(新アジア仏教史 11 日本 I). 477pp. 佼成出版社, 東京.
装幀 : 間村俊一
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この巻は、欽明天皇代の仏教伝来から平安時代末までを扱っています。
飛鳥・奈良仏教も、最澄・空海も非常に面白いのですが、特に面白かったのはこれ。
・門屋温 (2010.8) 第5章 神仏習合の形成. 『日本仏教の礎』(新アジア仏教史 11 日本 I)所収. pp.251-296. 佼成出版社, 東京.
日本の神仏習合のmodesを分類し、古い順から挙げてくれています。
今までぼんやりとしてしか理解していなかったので、頭の中がorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-31829681581602796282017-12-02T22:18:00.000+09:002017-12-02T22:18:01.595+09:00代々木の魔窟 東豊書店まだ健在・・・だが・・・2016年9月21日水曜日 代々木の魔窟 東豊書店 続報
2016年6月7日火曜日 代々木の魔窟 東豊書店 健在なり!
で報告した「代々木の魔窟」こと(命名したのは自分だが)東豊書店に久々に行ってみました。
なんだかんだで1年ぶりくらいになっちゃったな。
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というのも、東豊書店が入居している代々木会館に動きがあったという噂があったため。
これが2017年12月2日現在の代々木会館
あれ?何も変わってない。
しいていえば、1階の「きぬちゃん食堂」の横に新たにパイプが組んであるかな?程度。これ、「解体」の足場という感じじゃないなあ?なにか補強じゃないの?
きぬちゃん食堂も東豊書店ももちろん営業中。
「解体が始まった」というのはデマでした。
-----------------------orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-42522957707234676792017-11-29T00:32:00.002+09:002017-12-03T01:06:25.754+09:00ベトナムの密教僧院遺跡引き続き「新アジア仏教史」を読んでいるわけですが、
・福田洋一・編集協力 (2010.4) 『須弥山の仏教世界』(新アジア仏教史 09 チベット). 493pp. 佼成出版社, 東京.
は、読んだのは3回目。書くこといっぱいありすぎて、今回は諦めた。
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そろそろ買わなきゃな。そして、買ってからじっくり書こう。
いずれにしても名著なのは間違いありませんので、買って損はありません。
「ゲルクパ以外、特にニンマパの記述が少ない」と不満の方には、
・永沢哲・監修 (2016.9) 『チベット仏教 特集』(サンガジャパン, vol.24, 2016 summer). 764pp. サンガ, 東京.
という巨大な本もありますから、そちらで。
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2017年6月16日金曜日 飯能で映画「ラサへの歩き方」を見てきました
で紹介した、埼玉県在住の在日チベット人、西蔵(にしくら)ツ(ェ)ワン先生(日本に帰化)の新聞記事が出てました。
・毎日新聞 > 医療 > ストーリー 三股智子/日本で生きるチベット難民(その1) いつか帰りたい故郷 (毎日新聞2017年11月12日東京朝刊)
https://mainichi.jp/articles/20171112/ddm/001/040/127000c
・毎日新聞 > 医療 > ストーリー 三股智子/日本で生きるチベット難民(その2止) 日本に育てられ (毎日新聞2017年11月12日東京朝刊)
https://mainichi.jp/articles/orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-48092733204543145592017-11-13T22:58:00.003+09:002017-11-14T11:22:59.331+09:00広島大学がンガリーに望遠鏡設置完了2016年10月5日水曜日 広島大学ンガリー天文台
2017年3月14日火曜日 広島大学ンガリー天文台(続報)
で紹介した、西チベット・ンガリー(阿里地区)の「ガル山(注)」に建設した観測所にようやく望遠鏡が据え付け終わったそうです。
・読売新聞/YOMIURI ONLINE > 科学・IT > 松田祐哉/重力波、チベットから迫る…広島大が望遠鏡設置 (2017年11月12日 14時41分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171112-OYT1T50024.html
作業は9月下旬~10月上旬だったそうで、もう気候は相当厳しくなっていると思われます。標高5130mの場所での作業はかなり大変だったでしょう。お疲れ様でした。
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しかし、orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-73118157552044877282017-10-25T00:50:00.001+09:002017-10-25T13:16:54.987+09:00いまだに「ラマ教」/道教タントラ・菅野博史・編集協力 (2010.9) 『中国文化としての仏教』(新アジア仏教史08 中国III 宋元明清). 413pp. 佼成出版社, 東京.
装幀 : 間村俊一
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この巻は、もはや中国仏教が完成の域に達し、現在に至る「ほぼ停滞」の時代を記述しています。
その反対に元・明・清と、漢土に勢力を拡大してきたのがチベット仏教。なんかこの本では、渋々取り上げてる感がありあり。
さすがに「ヒンドゥ教と混交した、もはや仏教とは言えない淫祠邪教」といった論調は見なくなったが、「ラマ教」という時代錯誤の表現は、この本にもバンバン出てくる。まあこれが中国仏教研究者の本音なんでしょうね。
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・陳継東 (2010.9) 第3orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-59229053856529876092017-10-11T23:29:00.000+09:002017-10-11T23:36:59.880+09:00ナーランダー寺に、金剛三昧以外に日本人僧がいたか?金剛三昧についてネット上で調べていると、「ナーランダー寺に日本人僧がいた」という情報が出てくる。
例えば、これ
・YAHOO! JAPAN > 知恵袋 > 教養と学問、サイエンス > 歴史 >日本史 > 古代インドに行った最初の日本人仏教僧は誰ですか?(2015/1/29 12:51:59)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14141274494
wikipediaの日印関係を見ると、(中略) 同じ段落には、
「現在は破壊されてしまったインドのナーランダにある古い学院の記録には、日本から来た学者と弟子のことが書かれている。」
ともあります。
ナーランダは12世紀に破壊されたそうなので、日本人は破壊される前、すなわち12世紀以前に訪れていたと思われます。でも、名前が出ていまorubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-58673717555244818702017-10-07T00:04:00.000+09:002017-10-10T09:13:11.852+09:00平安時代初期/唐代、インドに行ったはじめての日本人?金剛三昧前回紹介した本と直接の関係はないのだが、ちょうど同時代9世紀に、どうやらインドに行って来た日本人、それも「密教僧」がいたらしい、というお話をしておきましょう。
その名は「金剛三昧(こんごうざんまい)」。
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金剛三昧の存在を記録する文献は、ただ一つ。
・段成式 (唐ca.860) 『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』(前集20巻+続集10巻).
段成式(ca.803-63)は、青州(山東省)出身の官僚・文人(父は節度使~宰相・段文昌)。
『酉陽雑俎』は、古今東西の様々な事物について記録した、いわば百科事典(ちょろっと書いておいた忘備録みたいな文も多い)。中には怪しげな志怪譚も多く、明らかな作り話も見られる。
邦訳は、
・段成式・著, 今村与志雄・訳注 (1980.7~81.12) 『酉陽雑俎 1~orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-44218623912430972442017-10-06T01:24:00.002+09:002017-10-06T01:50:09.277+09:00唐代中国密教えー、ネタがないので、引き続き「新アジア仏教史」ネタです。お次は、
・菅野博史・編集協力 (2010.6) 『興隆・発展する仏教』(新アジア仏教史07 中国 II 隋唐). 507pp.+map. 佼成出版社, 東京.
装幀 : 間村純一, 撮影 : 丸山勇
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この巻の前半では、如来蔵思想、唯識思想、地論宗、摂論宗、天台宗、華厳宗、浄土教、三階教あたりの解説が続き、かなり込み入った仏教理論に立ち入る。なかなか消化できずに苦労したが、それだけ日本での同分野の研究が成熟している、ということなのだろう。
続いては禅宗。これも宗派の流れがだいぶイメージできるようになった。
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そして自分にとって一番面白かったのが、
orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-6524239835617400779.post-36158259872954970142017-09-28T00:28:00.001+09:002017-09-28T10:06:04.695+09:00北周・武帝の廃仏と北宋代・訳経団システム引き続き「新アジア仏教史シリーズ」(佼成出版社)を読んでいるわけですが、お次は、
・菅野博史・編集協力 (2010.12) 『仏教の東伝と受容』(新アジア仏教史06 中国 I 南北朝). 405pp.+map. 佼成出版社, 東京.
装幀 : 間村純一
です。
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日本の仏教研究は、日本仏教以外では、インドの原始仏教~大乗仏教と中国仏教が中心でした。なので、中国仏教研究の成果も充実の一言。成熟していると言ってもいいでしょう。
ですから、この本を読んでいても、いつかどこかで読んだ内容がほとんど。スラスラ読めます。
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その中でも面白かった話題を二つ。
・河野訓 (2010.2) 第4章 三教の衝突と融合. 『orubhatrahttp://www.blogger.com/profile/04142017830625664849noreply@blogger.com0