http://timesofindia.indiatimes.com/city/shimla/Festivities-at-historic-week-long-Kullu-Dussehra-begins-today/articleshow/54788630.cms
Kullu Dussehraが始まりました。
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特別にガイドブック用の記事を全部貼りましょう。ぜひ一度行ってみてください。
なお、正式には「ダシャラー」なのですが、Kulluではみんな「ドゥシェラー」と呼んでいましたね。よってここでもドゥシェラーと表記します。
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◆クッルー・ドゥシェラー Kullu Dussehra कुल्लू दशहरा
Kulluといえば、Dussehra。毎年10月 Kullu Maidan कुल्लू मैदान で開催される(日付は毎年変わる)。Kullu谷最大、HP州でも最大かつ最も著名な祭りである。
ドゥシェラー/ダシャラーは、インドのヒンドゥー教文化圏ではどこでも祝われる。もともとは秋の到来を祝う祭りで、前半は女神Durga दुर्गा を、後半はRama राम を讃える儀式が執り行われる。これは神話「Ramayana रामायण」にちなむもので、Ramaが鬼神Ravana रावण をに勝利したことを記念するもの。
女性の民族衣装を見るのも楽しみ。
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この祭りがKulluに伝えられたのは、17世紀と比較的新しい。
Kullu Raja Palace
1650年頃、当時のKullu王Jagat Singh जगत सिंह が、Parvati पार्वती 谷に住むバラモン Durga Dutt दुर्गा दत्त が大きな真珠を持っていると聞きつけ、これを差し出すよう命じた。実はこれはデマであったのだが、再度に渡る命令に対しDurga Duttは所持を認めなかった。そして無実を証明するためにDurga Duttは家族もろとも自宅に火をつけ自殺してしまう。
その後王の身には、様々な不吉な出来事が起きる。王家付きの占星術師であるバラモンKishan Dass किसान इस に相談したところ、王はVishnu विष्णु 神の信仰を進言された。そしてその弟子Damodar Dass दामोदर इस に命じ、北インドAyodhya अयोध्या の寺院からRaghunath रघुनाथ 像を盗ませた。RaghunathはRamaの別名であり、RamaはVishnuの化身の一つ。
これは当然騒動となったが、結局Kullu王がAyodhyaの寺院に多額の寄進をすることで解決。Raghunath像はKullu王のもとにもたらされた。
Kullu Raghunath Mandir
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単にRamaを讃えるというよりは、Rama信仰を背景としたKullu王家の威光を谷中に知らしめ、支配力を誇示するものといえるかもしれない。その後、Kullu Dussehraは独自の発展を遂げ、今では巨大な祭りになっている。なおこのDussehraでは、他地域のものとは異なり「Ramayana」が朗詠されることはないようだ。
DussehraにはKullu谷各地から300をこえる数の神々が集い、Kulluの主Raghunath神を参詣する。会場のDhalpur Maidan ढालपुर मैदान は、rath रथ(神輿)に乗ったmohra मोहरा(仮面)、祭りの期間村人が寝泊まりするテント、そして無数の露店、参拝・買い物客でいっぱいとなりその熱気に圧倒される。
布団も持ってきて、ここで寝るのだ
各地の神々はrathに乗ったmohraに憑依し、村人に担がれKulluまでやって来る。車を用いることは許されず、ずっと徒歩で担がれてくる。祭りの初日、最終日には村人に担がれて移動する神々の姿が街道沿いあちこちで見られる。チャイ屋での休憩時、神様もプラスチックのリゾートチェアで一休みしている姿は微笑ましい。
テント住まいのmohra/rath
膨大な数の露店も出る。冬を前にして各地の村人が交易を行う市の役割も果たしていたが、今では企業の宣伝・即売ブースなども多く商業的な色彩が強まりつつある。露店は祭りの後も出続けるので、しばらくは祭り気分が味わえる。
見よ、このにぎわい
祭りの間はMaidan対面にある野外劇場で連日歌や踊りのコンテストが開かれ、多くの聴衆が詰めかける。
祭りの期間はKullu市内の宿はほぼ満室となる。料金が倍に跳ね上がるホテルもある。予約は早めに。Kulluの宿が満室の場合、Bhuntar भुंतर やManali मनाली に宿を取り、そこから毎日祭りに通うという手もある。
祭りの間は、どのバスも屋根まで満員
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祭りの期間は7日間。毎日それぞれ独自の儀式が執り行われる。
まず最初に重要な役割を果たすのがManaliの女神Hidimba Devi हिडिम्बा देवी。この女神はKullu王家の守護女神でもある。祭りの初日、Manaliからrathに担がれSultanpurまでやって来て、Kullu王宮の前の広場で王家に迎えらえる。
次に、Raghunath像が寺院から出され、花やリボンでで飾られた豪華な山車に安置される。そして王族、Hidimba Deviに付き添われてDhalpur Maidanに向かう。Raghunath神の山車はMaidanの中央に据え付けられ、男子王族と共にここで1週間を過ごす。この間神々や民衆の参詣をここで受けるのだ。
人も神も一緒
2~5日目は各地からやって来た神々がRaghunath神像を参詣する。この祭りの期間中、神々のmohraはMaidanにテントを張ってRaghunath神と共に過ごす。もちろん村人も一緒である。色とりどりに飾られたmohra、rathは実に華やか。またそれぞれの村でmohraや装飾のデザインが異なるのも見ていて楽しいところ。
これはmohra/rathで神託を受けているところ。神託が下るとrathが重くなったり、傾いたり、揺れたりする。これでお告げの内容を判断する。いわば「こっくりさん」。
6日目が祭りのハイライト。この日は神々のmohra、rathが一堂に集いRaghunath神に謁見する。その姿はそれは壮観だという。
7日目が最終日。この日はRaghunathの山車がBeas 川 ब्यास नदी 河畔まで運ばれる。ここで水牛が生贄に付され、大きな焚き火が焚かれる。これはRamaが鬼神Ravanaの宮殿を燃やしたことを象徴している。その後山車はSultanpurに移動し、Raghunath像は寺院に再び安置される。これで祭りは解散となり、各地の神々は行きと同様村人に担がれながらのんびり自分の村へと帰って行く。
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Kulluの女性は、普段着もカラフルなことで知られている。まず頭はdhatu/thipu」と呼ばれるスカーフを姉さんかぶり。最近のデザインはペイズリー柄などのカラフルなもの。
上着はスネまであるドレスpattoo。ウール製でゆったりした作り。これにかなり大きめのウ-ル製ショールdohruを体に巻き付けピンで留めている。チェック柄や幾何学模様などのカラフルなものだ。この辺が個性の見せ所になっている。
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