2015年5月23日土曜日

Devanagari文字入力方法とスペル調べ

仏教学やインド学を専門としていらっしゃる方々には、何の役にもたたない内容ですが、私のような一介の町民向けの内容ということで。

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ヒンディ語、サンスクリット語などを表記するDevanagari文字を打ち始めたのは2000年頃でした。

当時はパソコンでDevanagari文字を入力する環境は貧弱なものでした(私の環境は今もですけどね)。

DevanagariおよびDevanagari Newというフォントをダウンロードして打ち始めたのですが、このフォントのコードの割り振りは独自のものでした。

そこで、このフォント用にキーを割り振る必要があります。それがこれ。










一般的な地名や寺院名を打つくらいでしたら、これで充分でした。Himachal Pradeshのガイドブック(毎度おなじみのボツのやつね)はこれで全部Devanagariを打ちましたが、特に困ることはなかったと思います。

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その後しばらくはDevanagariを打つ機会はなかったのですが、そのうちにUnicodeにもDevanagariが配されていることを知り、Unicode表から拾ってチョロチョロ打ったりしていました。

よく使うフォントであるMS Pゴシック、Arial、Times New Romanなどは、みなDevanagari Unicodeに対応していますから、日本語や英語を入力していてDevanagariを挟むときでも、いちいちフォントを変える必要もなく、なかなか使い勝手が良い。

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でも、コード表から拾っているだけですと、結合文字などは打てませんし、限界があります。

Unicode Devanagari用キーボード配列などもありますが、ソフトも入れなくちゃならないしちょっと鬱陶しい。

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そこで、もっとお手軽に、そう、Web上で変換してくれるようなサイトはないもんか?と探していたら、ありました。

・Ashesh / Ashesh's Blog > WEB APP & SERVICES : Nepali Unicode(before 2014/02)
http://www.ashesh.com.np/nepali-unicode.php

上欄(Type Romanized Nepali)にアルファベットで打つと、下欄(Nepali Unicode)でネパール語Devanagariに変換してくれます。やあ、これは便利。

このサイトが優れているのは、オンライン時だけではなく、オフラインでも機能するところ。ウェブページを保存したものでも機能します。

だと思って、さっきまた保存しようとしたら、今はウェブページの保存はできなくなっていました。ダウンロードしてインストールした上で動かすようになっています。

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しかし問題もあって、これはネパール語に特有の問題なんですが、ネパール語では長母音と短母音があまり区別されません。

このサイトでも、短母音と長母音の区別がうまくいかないケースがままあります。

「短母音イ」は「i」とタイプしますが、長母音「イー」は「ee」とタイプします。これだけならなんとか対応できますが・・・。

よく使う単語、例えば「Nepali」などは、「nepali」と打つと「नेपाली」という具合に、短母音形式で打っても、「pa」も「li」も長母音で表されます。いや、正しいんですけど、「入力=短母音 → 出力=長母音」の加減がわからない。

こういった例外が少なからずあって、思うように出力されずイライラする時がかなりあります。ネパール語話者にはこれが便利なのでしょうが、かなり癖がありますね。

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他にないもんかと探すと、こういうのもあります。

・Easy Nepali Typing : Type in Nepali : Type in English, Get in Nepali(2012)
http://www.easynepalityping.com/

English To Nepali Typingで入力すると、「nepali」はまた「नेपाली」と出てしまいます。正しいんですけどね。

でも、Nepali Unicode Typingで入力すると、「nepali」は「नेपलि」と出ます。こちらでは短母音は小文字で、長母音は大文字で入力するのです。すると、「nepAlI」は見事「नेपाली」と出力されます。

下に出るTyping Suggestionsもなかなかいい感じです。

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姉妹サイトで、

・Easy Hindi Typing : Type in Hindi : Type in English, Get in Hindi(2012)
http://www.easyhindityping.com/

というのもあります。最近は、もっぱらこれを使っています。

両者がどの程度違うのか、きちんと調べたことはないのですが、ネパール語の癖を嫌う人はこちらを使ったほうがいいかもしれません。

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調べ物をしていて、人名・地名がアルファベット表記でしか得られない時、Devanagari表記も知りたいものです。

で、当然検索をかけて、両方の表記があるサイトを探したりするのですが、両方載せているサイトはなかなかないのです。

そういう時は、ここを使っています。

・gla, ran & nar / spokensanskrit.de Dictionary VERSION 4.2(2005- 2015)
http://spokensanskrit.de/

これは、Devanagari文字、アルファベット転写、英語、いずれを入力してもSanskrit語の単語がDevanagari文字表記で出てくるという優れ物です。けっこういい加減に入力しても、いくつか候補を挙げてくれるので便利なことこの上ない。本当にありがたい。

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ただし「シヴァ」などは「ziva」と入力しないと「शिव」と出てくれませんから、少し癖はありますが。

それから、このサイトの一番の問題点は、よく落ちていること(笑)。

便利なサイトですから、アクセス数はかなり多いと思われます。肝心なときに使えないことが多いので、この点は困ったもんです。そういうわけで、皆さんは必要以上にアクセスしないでね。

いや、しかし便利になったもんです。

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さあ、これらの道具を使って、yosin、lyesing dha:の意味を調べてみましょう。柱建て祭りとKumariの話に戻ります。

1 件のコメント:

  1. web辞書情報、ありがたいです。
    この http://spokensanskrit.de/ はイイなぁ。

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