2017年7月28日金曜日

富山・長野チベット巡礼 (3a) 利賀・瞑想の郷-その2

瞑想の郷は、利賀村上畠にあります。標高約630m。街道からは140mほど登ります。

・一般財団法人 利賀ふるさと財団/天竺温泉の郷 > 関連サイト : 瞑想の郷(as of 2017/07/27)
http://www.tenjiku-onsen.com/meisou/

開館時間 : 9:00~16:00
休館日 : 毎週水曜日、冬季休館(12~4月中旬)
入場料 :一般 600円、小・中学生 300円、幼児 無料

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1989年、そばの源流を探し求めてNepalを訪問した信州大学・氏原教授、宮崎利賀村村長らがKali Gandaki काली गण्डकी流域Tukuche टुकुचे(ཐུགས་རྗེ་ thugs rjeではないか?という気がする)を訪れ、まずTukuche村と姉妹提携が結ばれた。

そしてTukucheにある4つのゴンパを参拝し、その壁画の美しさに感動した村長らは、地元の絵師Shashi Dorje Trachanさんに曼荼羅や仏画を描いてもらうことにした。

Shashiさんは1989年秋から利賀村に1年半滞在し、2枚の曼荼羅、2枚の仏画を描いた(瞑想の館に収蔵)。その間に瞑想の郷の建設が進み、1991年にオープン。その4枚の仏画は「瞑想の館」に所蔵された。

1994~97年にかけては、さらに2枚の曼荼羅が描かれ、こちらは新造の「瞑想美の館」に所蔵されている。

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建物の配置はこうなっています。


瞑想の郷配置(Google Mapより)

いずれもネパール風の建物。直線の寄棟造りが特徴です。

中心となるのは上段の2棟。敷地の真ん中に「花曼荼羅」。

飛鳥寺や法隆寺などの日本古代の寺院配置のようでもあり、SpitiのTabo Choskhorなど平地に建つ古いゴンパのようでもあり、そのどれでもないユニークな配置。

特に中央に曼荼羅状の構造物を置くという配置は、他に類を見ない。敷地内で、配置について考えているだけでも楽しい。

設計者や、設計の経緯についての情報がもっとほしいところだ。

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・瞑想の館 : 三重塔が2つ連結したような建物。シトー寂静・忿怒百尊曼荼羅2枚、十一面千手観音図、極楽浄土図、ミトラ百種曼荼羅などが所蔵されている。瞑想の郷の中心。


瞑想の館

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・瞑想美の館 : 三重塔そのもの。金剛界曼荼羅、胎蔵界曼荼羅などが所蔵されている。


瞑想美の館

上段には、瞑想の館の左右対照に2つの建物が建てられるようなスロットが2つあるが、現在は瞑想美の館のみだ。いずれもう1棟建てられる日を楽しみにしよう。

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・瞑洗房 : これはトイレ。この位置である必要があったんだろうか?すぐそばのスロットに建物が建った時、ちょっと邪魔になるような気がする。

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次は下段。

・花曼荼羅 : 中央にポールが立つ同心円状の花壇。一見するとチャクラサンヴァラ曼荼羅を模したように見えるが、本当にそうなのかは定かでない。

・Wikipedia (English) > Cakrasamvara Tantra(This page was last edited on 19 April 2017, at 16:24.)
https://en.wikipedia.org/wiki/Cakrasa%E1%B9%83vara_Tantra


花曼荼羅

この花曼荼羅の景観は、開館時間中はライブカメラで配信されている。

・一般財団法人 利賀ふるさと財団/天竺温泉の郷 > 関連サイト : 瞑想の郷 > ライブカメラ(as of 2017/07/27)
http://ss.7104.jp/live/toga_meisounosato.html

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・空想の館 : 事務所兼売店。瞑想の館、瞑想美の館の観覧にはここでチケットを買ってから。

・瞑水の館 : 研修所、宿泊所。宿泊、食事は事前に予約が必要(おそらく1週間以上前)。

・サタル सत्तल sattal : Nepal風の四阿(あづまや)が2つ。

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次回はいよいよ瞑想の館、瞑想美の館の曼荼羅を見ていこう。

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