2015年4月25日土曜日

ネパール大地震の推定震度(改訂版)

USGSによる推定震度です。

コンターの読みが間違っていたので改訂しました。混乱させてすいませんでした。

MM震度分布図
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us20002926#general_map
















もう一つ、こちらは凡例付ですが、コンターはなくカラーリングで表示
http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/eventpage/us20002926#impact_shakemap























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これによると、推定最大震度は震央のLamjung県ではなく、Kathmandu盆地周辺です。

メルカリ震度階級でIX 速度=60 - 116cm/s 加速度=202 - 432gal

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・ウィキペディア > メルカリ震度階級(最終更新 2014年10月12日 (日) 09:54)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%AA%E9%9C%87%E5%BA%A6%E9%9A%8E%E7%B4%9A

によると、

IX  破壊的  多くの人が混乱に陥る。頑丈な建造物が一部損壊し、多くの建造物が半壊する。

日本の震度と対応させるのは難しいのですが、加速度に注目すると、河角の式では、日本の震度6(加速度=250 - 400)に相当すると思われます。

ただし河角の式は、今では古いようで、周期によって震度と加速度の関係は変わります。

いずれにしても震度6程度とみていいでしょう。

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なぜ震央よりも、Kathmandu盆地の震度が大きいのかというと、Kathmandu盆地は、大昔には湖だった場所です。地表付近は未固結の泥・砂・礫が分布しており、山岳部に比べて地盤が軟弱なのです。

建築物の耐震基準も、厳密には設定されていないでしょうから、土台が基盤岩に達している建物はないでしょう。Kathmandu盆地での基盤岩の深さもよく知りませんけど。

東日本大震災の時に、震央から遠いにもかかわらず、東京湾沿岸埋立地の被害が大きかったのと似た現象と思われます。

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