2015年4月17日金曜日

岩波文庫『チベット仏教王伝』を買ってきました

・ソナム・ギェルツェン・著, 今枝由郎・監訳 (2015) 『チベット仏教王伝 -ソンツェン・ガンポ物語-』(岩波文庫33-498-1). 414pp. 岩波書店, 東京.
←チベット語原版:ས་སྐྱ་བསོད་ནམས་རྒྱལ་མཚན༌ sa skya bsod nams rgyal mtshan (1368) 『རྒྱལ་རབས་རྣམས་ཀྱི་འབྱུང་ཚུལ་གསལ་བའི་མེ་ལོང་ཆོས་འབྱུང་། rgyal rabs rnams kyi 'byung tshul gsal ba'i me long chos 'byung/(諸王統の由来を明らかにする鏡であるところの仏教史)』.
→略称:『རྒྱལ་རབས་གསལ་བའི་མེ་ལོང་། rgyal rabs gsal ba'i me long/ (王統明示鏡)』.
のうちソンツェン・ガムポ時代までを邦訳したもの

を買ってきました。

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不思議なことに、訳者の方々は17日発売と思っておられるようですが、岩波書店のサイトでは16日発売となっていますし、現に紀伊國屋書店にはもう並んでいました。

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まだパラパラ読みですが、とても読みやすい。これはチベット史やチベット仏教に興味がある人だけにではなく、一般の方にも「読み物」としてお勧めできる本ですね。

そもそも『王統明示鏡』は、仏教史・歴史書でありながら「物語」の要素が強い本で、とにかくおもしろい。いや、おもしろすぎるのです。チベット史書の『史記』と言っていいでしょう。

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現在、チベット史研究者の間では、「吐蕃史」といえば敦煌文書に基づいた歴史になりますが、チベット人が語る「吐蕃史」を見てみると、今もこの『王統明示鏡』に基づいた歴史が幅を利かせています。

いうなれば、チベット人と、歴史について意思疎通を図る上では『王統明示鏡』は基礎知識なのです。

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とはいえ、無理して最初から最後まで読む必要はないです。手元に置いて、興味のあるところをときどき読むだけでも、ジワジワとチベットの風が体に染みこんできますから大丈夫。

でもまあ、読みやすい文章ですから、あっという間に全部読めるとは思いますが。

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実はここしばらくは、「Kathmandu盆地の柱建て祭りとKumariの話」を延々書いています。自分で書いておきながらなんですが、話が長すぎですね。

で、先日アーカラマティシーラ(ཨཱཀ་ར་མ་ཏི་ཤཱི་ལ་ Aka ra ma ti shI la)の四自生観音像の話を書き終えたばかりだったので、ちょうどいい機会ということで、『チベット仏教王伝』を取り上げたわけでした。

柱建て祭りとKumariの話も、まだ完結していませんが、もう始めようかと思います。頭の中では完結していますから、ゴールまで行けるでしょう(ブルシャ話もこんな感じでしたから)。

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途中まで書いたものの、筆が進まず、腐りかけてるテーマもかなりあります。そうならないように、踏ん切りつけて始めましょうかね。

ちなみに書きかけ・腐りかけのテーマには、こんなのがあります(比較的進んでいるものだけ)。

・スピティ・ギューのお話(ほぼできているので、そのうちタイミングを見て出します)
・シャンシュン語辞書のお話
・ジュゼッペ・トゥッチ先生のTV番組と伝記
・「犬になった王子」の分析
・ギャロンTV番組
・ブロクパの神話
・大タシゴマン・チョルテン巡り
・フンザのTV番組
・Martin BrauenのDREAMWORLD TIBET

いつ出てくるんでしょうかね(笑)。

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