・湯開建+劉建麗・輯校 (1986.7) 『宋代吐蕃史料集(一)』. 2+2+703pp. 四川民族出版社, 成都.

このシリーズは、
2012年2月10日金曜日 青唐王国関係論文リスト の巻
で簡単に触れた青唐王国(11世紀にアムド・ツォンカに栄えた吐蕃王家の後裔)の記事を、漢籍から拾ったもの。
元ネタは、北宋代の歴史をまとめた
・李燾・撰 (南宋1163-83) 『続資治通鑑長編』.
と、その散佚部分を復元した
・秦緗業+黄以周・撰 (清1883) 『続資治通鑑長編拾補』.
類似企画としては、
・陳燮章+索文清+陳乃文・輯 (1983) 『藏族史料集(二)』. 409pp. 四川民族出版社, 成都.
があるが、これは『宋史』から拾った記事が中心。上掲書はこれを補完するものになる。
それにしても分量が多い。上記エントリーでも書いたように、青唐王国の歴史というのは、一から十まで漢籍頼りなのだが、『続資治通鑑長編』にこれだけ膨大な記事があるとは知らなかった。これから(いつだ?)読むの大変。
なお、このシリーズは全3冊らしく、(二)は雑史などからの記事、(三)は考古史料などからの記事をまとめたものらしい。
(二)も(三)も見たことないねえ(笑)。今も見つかるとすれば、東豊書店くらいなものだったが、ついに見つけられずじまい。残念だ。
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・任乃強 (1986.6) 『四川上古史新探』(巴蜀史研究叢書). 330pp. 四川人民出版社, 成都.

これも古い本だが、状態はすこぶるいい(笑)。さすが東豊書店の在庫。
上編 羌族的遷徒與蜀族的発展
下編 巴的興亡與古老土著
に分かれている。
上編は四川の上手・成都あたりから西の古代史を、下編は四川の下手・重慶あたりの古代史を記述している。
上編前半は羌の歴史が延々続くので、チベット者にとってもおもしろい。後半は、蜀山氏、蚕叢氏、魚鳬氏、開明氏、といった神話~『華陽國志』にみえる歴史を記述。
これは三星堆遺跡が発見される前なので、頼りにしているのは文献史料のみだが、今ならだいぶ違った記述になるのだろう。
下編の巴国については、これまで調べたことがなかったので、これも役に立ちそうだ。
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東豊書店の在庫も行き先が決まったようだし、本当によかった。いずれ、装いも新たに市場に現れてくるだろう。それを楽しみに待っていよう。
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