Web上の記事で、「代々木会館の完成は1969年、そして東豊書店の開店も1969年」という誤った情報が広まっているが、
2019年6月15日土曜日 東豊書店に関する文献集
で紹介した
・川上哲生 (2019.5) 光陰似箭 東豊書店の閉店を惜しむ. 中国研究月報, vol.73, no.5, pp.46-47.
を見ても、今のところWeb上で公開されている代々木会館の登記簿(いつ消えるかわからないが)を見ても、1963-64年(昭和38-39年)には代々木会館はすでにあり、それとほぼ同時に東豊書店が開店したことがわかる。おそらく1963-64年の登記・名義変更が代々木会館完成年であろう。
上記登記簿には、1969年には何も事件(不動産の登記・名義変更・譲渡などの手続きのことを云う業界用語で、警察が関係するわけではない)はない。
おそらく、最初に誰かが昭和39年を西暦変換する際に勘違いして、1969年と書いてしまい、それがずっと孫引きされているのだと思う。
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6月末に閉店した東豊書店の本は、なんとか行き先が決まったようで一安心。ほぼ文化財と化しているあの本の山が、廃棄されずに済んだことを喜びたい。また、関係者の尽力に感謝したい。
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