2009年4月4日土曜日

あむかす・旅のメモシリーズ 発行リスト(その前に)

チベット関連の話はちょっとお休みして、しばらくはこの話題で。

以前、土屋守・訳『あむかす・旅のメモシリーズ no.572 ラダック人が作ったはじめてのラダック語会話テキスト』を紹介しましたが、同シリーズの全タイトルが判明したので、リストアップしようかと思っています(これを待ち望んでいる人は日本中で数人程度でしょうが)。

同シリーズの各号巻末には既刊リストが載っており、これから貼りつけるリストはほとんどそれを転載しただけです。no.501~572についてはno.572『ラダック語会話テキスト』巻末より。no.573~589についてはno.589『おばんひとり旅』巻末より。

発行年月は、国会図書館OPAC登録の書誌より。よって国会図書館に所蔵されていない号については発行年月は不明です。ページ数は巻末リストに記述があったもののみ記しました。

私自身は「あむかす」とは何の関係もなく、旅行で同シリーズを利用したことすらありません(「地球の歩き方」や「ロンプラ」がすでにあった)。その存在を意識するようになったのは『ラダック語会話テキスト』をきっかけとしたもので、それもほんの数年前のことです。

シリーズの全タイトルを調べたくなった発端は、「あむかす」とも関係が深い「あるく・みる・きく」誌(注1)で二度も取り上げられている「カラーシャ」(注2)に関する号があるかも?と思ってことでした。が、「カラーシャ」号はありませんでした(注3)。残念。

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本来この内容は、こんな場所ではなく「あむかす」関係者のサイトに置いておくのが筋でしょう。私に著作権が発生するわけもなく、むしろ著作権は「あむかす」にあるわけですから、関係者の方がこの内容を丸々コピペして転載するのは自由です。ただし入力に手間はかかっているので、協力者として本サイトを明記しておいて下さい。

主な著者の経歴・他の著書などを含んだ注釈も作ろうか、と考えましたが、意外に大仕事になることが判明したので、早々に諦めました。というより、その仕事には私よりもっと適任の方がいるでしょうね。

なお、各巻の内容や「あむかす」の内部事情などについては、当方はこれ以上何も知らないので、こちらに質問を寄せられてもお答えできる能力はありません。

では次エントリーよりリストを貼っていきます。

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(注1)
「あるく・みる・きく」誌は、近畿日本ツーリスト・日本観光文化研究所(初代所長は宮本常一)により1967年3月~1988年12月にわたり刊行されていた月刊誌。通巻263号。

旅を通じて各地の文化を知り紹介する目的で刊行されていた。近畿日本ツーリストの広報誌を兼ねており、そのせいか市販はごく限られたルートのみだったらしい。

宮本氏の興味を強く反映した内容で、特集の大半は日本の民衆伝統文化を訪ねるものだった。年に一・二度海外特集もあり、カラーシャやラダックなど当時としては珍しい行先が取り上げられることもあった。

私は国会図書館で一部を閲覧したことがあるだけだが、埋もれたままでは惜しい記事がかなりある。復刻版を作ろうという動きもあるようだ。

参考:
・民家雑文 > 『あるく みる きく 31号』 2007年07月14日
http://blog.goo.ne.jp/runarunanotabi620/e/2f5cac75eec9dcbaefb355e1f1768530
・(ホーム不明) > 編集ページ > 06年8月31日付け 中国新聞文化面から
http://www.d3.dion.ne.jp/~shouji/sub103.htm

(注2)
パキスタン北西辺境州に住む非ムスリム(カーフィル)の民族Kalash(カラーシュ)人。アレクサンドロス大王軍兵士の末裔という「俗説」で有名。

Kalasha(カラーシャ)という表記は所有格で、「カラーシュ人」、「カラーシュ語」などを意味する。よって「カラーシャ人」、「カラーシャ語」という表記は正しくはない。しかし単に「カラーシャ」という表記だと「人」だか「語」だか不明な場合もあるので、「カラーシャ人」、「カラーシャ語」という表記もありかな、とも思う。「ヒンディ語」という表記も正しくはないが、同様な理由でか、なしくずしに許容されているようだし。

(注3)
カラーシャに関する邦文書誌もだいぶ前に作ってあるので、機会をみてご紹介しましょう。

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