何度か登場しているMiddle Kinnaurの村Lippa。ガイドブック等には一切登場しませんが、実に美しい村です。
例によってヒマーチャル・ガイドブック没原稿から。
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Lippa लिप्पा <2640m>2640m>
Rekong PeoからSutlej河上流へ約30km進むとTaiti Gad河口。そこからTaiti Gad沿いに北へ約7km。左岸の斜面に広がる大きな村。人口約1000人。フラット・ルーフの住宅が斜面を埋め尽くす様は壮観。
斜面の村だけに、通りは階段状に走っている。村のてっぺんにそびえているのがGanden Chokhor Gompa。土着神を祠る寺院は最下手に置かれている。
このように仏教寺院とヒンドゥ教(というより土着神)寺院が共存しているのは、日本の村に寺と神社が共存しているのにも似て、日本人には全く違和感がないのだが、欧米人にはよく理解できない風景かもしれない。
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◆Lippa Ganden Chokor Gompa དགའ་ལྡན་ཆོས་འཁོར་དགོན་པ་
村の最上部にそびえるチョモ・ゴンパ。ドゥクパ。チョモ(尼)は10名ほどいるが、その住居は集落内。通常は寺男が朝夕の世話をしているだけ。拝観料はお布施で。
創建年代は不明(せいぜい200年ほど前か?)だが、僧デーヴァラマとその子二代にわたり造営されたと伝えられる。
村を見渡す前庭に横長の棟が面しており、内部はドゥカンとチャムカン二つのお堂がマニ車回廊に囲まれている(お堂の説明は今回省略)。
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◆Tangtashu Mandir
村の下手にある土着神Tangtashuを祠った寺院。祠は二棟。どちらも、例によって入母屋造の屋根が美しい。Tangtashu神はJangi(जंगी འཇང་གྱིས་)のGyalmagyun神の弟といわれる。
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ところで、KinnaurにはKankani(རྐང་གཉིས་ rkang gnyis 「二本足」の意味)と呼ばれる「ゲートチョルテン」が多いのだが、Lippaの入り口には驚くべきKankaniがあります。
トラックもくぐれるKankaniです(笑)。見えないけど、屋根の下にはちゃんと小さいチョルテンがあります。
ここまで行くとやりすぎだよなあ。
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