2012年3月4日日曜日

ヒマーチャル小出し劇場(4) 名峰リウォ・プルギャル

キナウル・ナコ村の背後にそびえる美しい双耳峰が、リウォ・プルギャル(ri bo spu rgyal)北峰・南峰。ヒマーチャル・プラデシュ州の最高峰です。

地図上では、北峰はリオ・プルギャル(Leo Purgyal/li'o spu rgyal)、南峰はリウォ・プルギャル(Reo/Riwo Purgyal/ri bo spu rgyal)と紛らわしい名前となっていますが、もともとri bo spu rgyalというひとつの山名だったのが、誤記によって二つに分かれてしまったものです。

インド・中国の国境未確定区域ですが、現状はインドの実効支配下にあり、実際に紛争が起きたことはありません。

この山は、土着神プルギャル神の在所として上キナウル一帯で崇められてきました。チベット史好きとしては、吐蕃王家の氏族名spu rgyalと同名であることに気を引かれますが、両者はいったいどういう関係にあるのか、今のところわかりません。

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