2015年2月8日日曜日

ヒマーチャル小出し劇場(19) ラーホール・グンランの廃墟寺

Kumariについて調べているうちに、あっという間に1ヵ月たってしまいました。

まとめにもう少しかかりそうなので、久しぶりにヒマーチャルものを。



これはラーホール(लाहौल Lahaul གར་ཞ་ gar zha)のグンラン(གུང་རང་ gung rang)というところにある廃墟寺。10~11世紀の寺に間違いありません。タボやアルチとそっくりな塑像がたくさん祀られていますが、ご覧の通り荒れ放題です。これはナンパ・ナンツァ(རྣམ་པར་སྣང་མཛད་ rnam par snang mdzad वैरोचन Vairocana 毘盧遮那如来)の像ですね。

その頃、ラーホールがグゲ王国領であったか?は、定かではないのですが、文化的に交流があったことは間違いありません。

こういう穴場はガイドブックには載っていないので、観光客は誰も行きません。ネットでも報告は見たことないですね。

12 件のコメント:

  1. グンラン(གུང་རང་ gung rang)、行ってみたいです。ぼくの持っている地図には見当たりません、どこなんだろう。

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  2. 地図には出ていませんね。地元で聞けば、場所はすぐにわかりますよ。造作も無いことです。

    ラーホールのゴンパ巡りは、800m登って降りて、次のゴンパはさらに300m降りて川を渡って(橋はありますからご安心を)、また1000m登って・・・の繰り返しですから、足腰が強くなっていいですよ。

    おまけに3回くらい行かないと開いてなかったりして、実に忍耐力を要求されます。その分意外な発見が楽しいものです。

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  3. 手持ちの2、3のヒマーチャルの地図には無かったんですが、あ、ありました、orubhatra様の著書に。はじめから、orughatra様の著書を見とけば良かった。地図上では、足腰弱いぼくにも、行けそうなところでした。

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  4. グンラン、行ってきました。キーロンに10日ほど滞在して、シャシュルやタユルなども行ってきました。ただ、体力と時間の都合で、バガ川対岸側は、行けませんでした。

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  5. お疲れ様でした。Bhaga川対岸のKhardang寺は改築されて、新しいものが多いので、まあ省略もありです。ただLahaulドゥクパの総本山なので、一度は行っといたほうがいいかもしれません。次回どうぞ。

    またBhaga川対岸ではGuru Ghantal寺という名刹があるのですが、これも道路から400m登ります。紹介したことなかったかな。私は3回目にようやく中に入れました。こちらも次回どうぞ。

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  6. GuruGhantal寺については、『旅行人ウルトラガイド ラダック』にありましたし、「ヒマーチャル・プラデシュ虎の穴」にもあります。旅前に、Googleマップでも位置を確認しました。
    今旅で訪れたのは、Udaipur、Trilokinath、Gungrang、Bokhar、Shashur、DorjeLhakpa(Jispa)、Tayur、Gemur、Yordong、Othang(Jahalma)、そして、「 འབྲུག་བཀྲིས་ཆོས་རྫོང་དགོན་པ 」と入り口にかいてあったゴンパ。
    なんて読むのでしょうか?トピックからずれてしまってますが、おねがいします。
    最後のところは「ゴンパ」ですよね?このゴンパは、Udaipurの東、Khanjarの手前8kmくらいにある村(Gomphaとヒンディー表記されていた気がします。手持ちの地図にはGumbaがありますので、ここかもしれません。)にあるゴンパです。この村のUdaipur寄りにチェックポストがあって、その看板にTingrat(村の名前か?)とありました。

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  7. 私はMiyar Nalaには入ったことがないので、あまり詳しいことは知りませんが、知る範囲で・・・。

    Gompa/Gumba/Gomphaという別称がある村は、Urgosですね。

    Tingratはその近くの山の名前。「Tingrat」という看板は、おそらくHotelでしょう(泊まれるHotelなのか、茶店だけのHotelなのか知りません)。店の名前を、山から取ったのだと思います。その場所もUrgosのはずれと言ったところ。

    「 འབྲུག་བཀྲིས་ཆོས་རྫོང་དགོན་པ 」は、Wylie表記だと「'brug bkris chos rdzong dgon pa」。「བཀྲིས་」は、2015年4月3日金曜日 チベット文字の略字http://stod-phyogs.blogspot.jp/2015/04/blog-post.html で説明してある「བཀྲ་ཤིས་ bkra shis」の略字です。つまり「ドゥク・タシ・チューゾン・ゴンパ」になります。

    名前からすると、ドゥクパの寺ですね。Miyar Nalaはニンマパばかりなのかと思っていたら、ドゥクパの寺もあるのですか。勉強になりました。

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  8. 返信ありがとうございます。
    住職に書いてもらったデーバナーガリーは「टशी छोईजींग」で、住所は「गोफ c/o उरगोस」となってました。
    また、「Tingrat」は山の名前なんですか、手持ちのいくつかの地図にはありませんでした。
    『Himachal Pradesh Tourist Road Atlas』(Indian Map Service,Jodhpur)には村名として
    「Tingrat」はありましたが。山からとった村名なんですね、きっと。それからチェックポストの看板が「Police Check Post Tingrat H.P.P」となってまして、パスポートも一旦預けましたのでHotelの名前ではないと思います。このドゥク・タシ・チューゾン・ゴンパの壁、外観は、今まで見たことのない配色でした。壁は何段かの日干しレンガの間に何箇所か木が挟み込まれていて、レンガ部分は赤(赤茶)で木の部分がやや明るい緑。ラダックでは見たことないなぁ。少ししか回ってないけど、ラホールでも見なかった。あ、それから、このゴンパは、Bhuntarのシャラバイゴンパ(と聞こえました)の分院といってました。

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  9. > 「टशी छोईजींग」

    これだと、「tashi chhoijing」になるので、もしかすると「टशी छोर्डजोंग(tashi chhordjong)」、「टशी छोर्झजोंग(tashi chhorzjong)」、「टशी छोर्झ्जोंग(tashi chhorzjong)」あたりかもしれません。

    「chos」は、「チュー」ではなく「チョ」と発音しているようですね。つまり「タシ・チョゾン」になります。

    「chos」を「チョス」と発音したり、「チョ」と発音したりするのはよく聞きますが、その地域的な広がりがわかりません。

    > 「गोफ c/o उरगोस」

    前の方は黒丸が抜けてるかもしれません。「गोंफ(gompha)」。「उरगोस」は「urgos」ですね。

    Tingratが山名というのは、Google Mapで拾ったものです。Urgos下手にある集落もTingratというのでしょうね。

    > 壁は何段かの日干しレンガの間に何箇所か木が挟み込まれていて、

    これはKath-khuni構造と云って、HimachalのHindu教寺院では一般的な建築様式です。普通はレンガではなく、自然石を板状に割ったものを使いますが。

    仏教寺院では珍しいかもしれませんが、LahaulではUdaipurのMurkula Devi MandirやGondhla Kharなども、壁は同じようなスタイルなので、それほど不思議ではないでしょう。

    > Bhuntarのシャラバイゴンパ

    これですね。

    ・The Official Website Dechen Choekhor Mahavihara(since 2011)
    http://www.drukpachoegon.info/Home.aspx

    ドゥクパの寺。正式名称 བདེ་ཆེན་ཆོས་འཁོར་དགོན་པ་ bde chen chos 'khor dgon pa。

    ごく最近できたゴンパなので、私は行ったことありません。地名はSharabai。Devanagari表記不明。

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  10. ありがとうございます。
    すみません、訂正です。住職に書いてもらったのは「 टशी छोइजो़ग 」でした。
    これだと「ṭaśī choijong」ですね。
    壁の件なんですが、珍しいと思ったのは、そのKath-khuni構造ではなく、色彩でして、特に木の部分が「明るい緑」だったことです。石の部分や木の部分が彩色されているのは見たことがなくて。
    屋根は、黄色のトタンです。僕のブログ(https://blogs.yahoo.co.jp/ratnaruni/37620654.html)にゴンパ外観写真を載せときました。
    「गोफ c/o उरगोस」そうですね、住職が書いたとおりですが、黒丸抜けてますね。
    Bhuntarのシャラバイゴンパのサイトは僕も見ました。

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  11. 確かに角材を緑に塗っているのは珍しいですね。見たことない。そもそもLahaulでは、Gompaの外壁を紅く塗るのも珍しい。

    Lahaulは雪が多いので、Gompaもflat roofではありません。Flat roofだと、雪が積もって春には雨漏りしちゃいます。すると壁画などが台無しに。

    近年はHimalayaをはるかに越えて、Monsoonがチベット高原奥地にまで入り込むので、Spitiあたりでも屋根をつけるようになってきていますね(Lhalung Gompaとか)。

    昔、Bhuntarの近くにGompaになっていないチベット仏教の瞑想所がある、と聞いたことがあったのですが、これがSharabai Gompaの前身だったのかもしれません。

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  12. 色々とありがとうございました。
    まだまだ、質問がありますが、
    Gungrangから離れてしまいますので、
    別の機会にします。

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